COLUMN

2024.4.23

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雑記

母、成川弘子さんのこと⑥

4月21日、高知で母の一周忌法要を営みました。亡くなったのは昨年の5月21日でしたが、5月は兄と私の予定が合わず、1ヵ月前倒しになりました。母に手を合わせたいと、連絡をくださる方々もいるのですが、一周忌は家族でこぢんまりやりました。お墓の場所がもうすぐ決まりそうなので、連絡いただいている方には、場所が決まったらお伝えしようと思います。いろいろ遅くなってごめんなさい。
高知へ行く前に東京へ寄ったのですが、目的は二つ。一つは、横浜で中学の友達に会うことでした。仲の良かった4人が15年ぶりに集合。というのも、みんな住んでる場所がばらばらなうえに、私以外は子どもがいるので、なかなか予定を合わせて会うというのが難しい。結婚式も誰か一人が欠けて、韓国に2人が来て3人で会ったり、というのはあったけど、4人はほんとに久しぶり。前回は26歳だったのが、41歳になっていて、子どもは合計8人。私が産んでないのに平均2人。
26歳から41歳の間にそれぞれいろんなことがあったけど、会うとやっぱり中学生の時みたいにゲラゲラ笑ってばっかりで、子どもたちの方が圧倒されてました(笑)
もう一つは、毎日新聞からなんと韓国の中央日報に転職された大貫智子さんを囲む会。私は大貫さんとはオンラインでは何度か顔を合わせているんですが、実際に会うのは初めて。私も中央日報で連載しているという縁で呼んでもらったようで、韓国関連の皆さんと東京で晩ご飯をご一緒しました。普段韓国にいるので、東京での食事会に呼んでもらうことはまずないのですが、タイミングがうまくはまりました。
2泊3日の短い東京滞在を経て、高知へ。飛行機が着陸して、スマホの電源を入れたとたん、最高にうれしいメッセージが! まだまだ発表前なので言えないんですが、私が翻訳を担当したシナリオにまつわることで、シナリオを書いた監督からのメッセージでした。監督は私が母の一周忌で日本にいるのを知っていたので「お母さんにありがとうって伝えてください」とのこと。私もほんとにそう思った。お母さん、ありがとう!!
そしてこれもたまたまなんですが、4月21日は甥の誕生日。なので20日夜に誕生日パーティーをして、当日、法要の後に本人ご希望の胴上げをしてあげました。誕生日プレゼント何がいいか聞いたら、「胴上げ」と答えた小学2年生です。


甥の誕生日ケーキ。大好きな恐竜に加えて、去年一緒に行った済州島のトルハルバンのチョコが!

法要の翌日、慌ただしく韓国へ戻ったのは、病院の予約が入っていたため。もっとゆっくりいられるはずだったのが、たぶん医師のストライキの影響で検査結果を聞く予定日が1週間遅れました。昨年3月に甲状腺がんで手術を受けてから、3カ月ごとに検査してきて、数値が悪いと言われた時もあったんですが、今回は「検査結果が良かったので、次は1年後で大丈夫です」とのこと。ホッとしました。
目に見える存在としての母がいないのは本当に寂しいし、1年経っても全然慣れないけど、なんだか一周忌法要前後にハッピーなことがたくさんあって、やっぱりお母さんが見守ってくれてるんやな、と。母の優しい笑顔が浮かんで、温かい気持ちになりました。

2024.3.19

雑記

鶴峰賞言論報道部門で大賞受賞!

報告が遅れてしまいましたが、昨年、鶴峰賞言論報道部門で大賞を受賞しました。授賞式は12月、そして受賞記念の講演がつい先日、3月15日でした。それぞれ賞を主催しているソウル大学で行われました。正式にはソウル大学法学専門大学院が主催。

鶴峰賞(학봉상)は、在日韓国人の事業家、故・李基鶴(号・鶴峰)先生の理念を受け継いで創設された賞で、昨年が第8回。言論報道部門の授賞は昨年が3回目だったそうで、日韓関係にまつわる報道が対象です。
私の受賞は、特定の記事というよりも、2022年9月から2023年8月にかけての日韓関係関連記事ということで、主に中央日報の連載だと思います。
中央日報では、朝日新聞を退社して韓国へ留学した2017年から連載を続けていて、2020年にはそれが韓国で『どこにいても、私は私らしく(어디에 있든 나는 나답게)』という本になって出版されました(予定より遅れてますが、日本語版出版に向けて作業中です)。韓国の新聞に日本人が書くので、基本的には日韓にまつわる内容ですが、私の場合は文化を専門にしているので、ちょっと独特の切り口だったかもしれません。賞なんて考えたこともなかったので本当にびっくりしましたが、とっても励みになりました。
先日の講演は「文化を通して見る日韓関係(문화로 짚어보는 한일관계)」というタイトルでお話しました。講演より質疑応答が長かったぐらい、たっぷり時間を取ってもらいましたが、互いに話が尽きない雰囲気で楽しかったです。

推薦してくれた方、大賞に選んでくれた審査員の先生方、そして李基鶴先生と主催者に感謝ですが、何よりいつも記事を読んで応援してくれる読者の方々にお礼を申し上げたいです。ありがとうございます!!