成川 彩Aya Narikawa
在学中、2度韓国へ留学(2002年:高麗大学へ語学留学、2005年:成均館大学へ交換留学)。
大阪大学大学院で通訳翻訳を学び、全国通訳案内士(韓国語)の資格取得。
卒業後、朝日新聞に入社。記者として奈良、富山、大阪、東京で勤務。主に文化担当として演劇・ミュージカルなどを取材。韓国関連では文学、映画、セウォル号事故、在日コリアンなど幅広く取材した。
朝日新聞退社後、韓国映画を学ぶため3度目の韓国留学。韓国を拠点に日韓の様々なメディアで記事やコラムを執筆している。留学先の東国大学では日本学研究所にも所属し、2019年に「在日コリアン映画祭」を開くなど、イベントの企画・進行にも携わる。韓日文化交流基金や韓日議員連盟、高校・大学などで講演、NHK文化センターやよみうりカルチャーでも講座を担当した。韓日未来FORUM諮問委員。
2020年、中央日報のコラムをまとめた『어디에 있든 나는 나답게(どこにいても、私は私らしく)』を韓国で出版。
2023年、『現地発 韓国映画・ドラマのなぜ?』(筑摩書房)を日本で出版。
2023年、鶴峰賞言論報道部門大賞受賞。
経歴
- 2008年
- 朝日新聞入社、主に文化を担当
- 2017年
- 朝日新聞退社後、ソウルの東国大学映画映像学科修士課程(現在は博士課程)入学
- 2017年~
- フリーランスの記者として朝日新聞九州版(連載終了)、朝日新聞GLOBE+(連載終了)、共同通信、Yahoo!ニュース、中央日報(韓国)、韓国記者協会報などでコラムを連載、その他、AERA、週刊朝日、週刊金曜日、キネマ旬報などで映画を中心に韓国文化について執筆
- 2020年
- 中央日報のコラムをまとめた『어디에 있든 나는 나답게(どこにいても、私は私らしく)』を韓国で出版
noteで日本語版(一部書き下ろし)を連載し、書籍化に向け準備中
- 2020年~
- KBSワールドラジオの日本語番組「玄海灘に立つ虹」で韓国の映画と本を紹介
その他、韓国のテレビ番組「외계통신(外界通信)」(2018)「벌거벗은 세계가(裸の世界史)」(2022)など出演、韓国映画「マルモイ ことばあつめ」「声もなく」など日本向けパンフレットやプレスリリースの執筆、韓国映像資料院の日本語字幕監修担当(「鯨とり」「馬鹿宣言」など多数)など
韓国映画の魅力
2002年に初めて韓国へ留学する前、韓国の伝統芸能パンソリにまつわる名作『風の丘を越えて/西便制』(1993)や、いずれも南北分断がテーマの『シュリ』(1999)、『JSA』(2000)を見て韓国映画に興味を持ち始めました。
完全にはまったのは、留学してすぐの頃、セリフが少ないという理由で勧められた『おばあちゃんの家』(2002)。作品そのものも良かったけれど、ほとんど出てくるのはおばあちゃんと孫という、ある意味地味な映画を、立ち見が出るほどたくさんの観客が見に来るという、韓国の映画文化に魅了されました。
2002年から本格的に韓国映画を見始め、朝日新聞入社後は主に文化担当記者として韓国の監督、俳優にインタビューしたり、釜山国際映画祭に出張して取材したり、という機会もありましたが、もっと専門的に学んで記事を書きたいという思いが募り、2017年に退社、韓国で映画について学びながらフリーランスの記者として執筆、講演、出演、通訳・翻訳などやっています。趣味は韓国の地方の映画祭巡りとロケ地巡り。